オートミールクッキー(Everythig Cookies) -American Sweet-

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オートミールクッキーの画像Oatmeal Cookieは、アメリカのカフェに行くと、たいていどこも自家製のものをショーケースに並べています。 一言でOatmeal Cookieと言っても、様々なバリエーションがあり、また焼き加減でクランチタイプやソフトタイプにと全く異なる食感のクッキーに仕上げたりもします♡
今回紹介するバージョンは、キッチンにある好きなトッピングを入れたいだけ『全て』入れちゃうので『Everythig Cookies』と呼ばれる、まさに欲張りさんのクッキー。 このクッキー、他にもこんな別名がありますよ。 『Cowboy Cookie』『Ranger Cookie』『Kitchen Sink Cookie』とにかくルール無しで、入れたいものを入れて楽しんでみてね! ソフト仕上がりに焼き上げます☆
サイト内では他のバージョンでおススメの Oatmeal Cookies を紹介していますよ!

♥超おすすめ Oatmeal,Nuts,Dried Fruitたっぷりの『Oatmeal Cookies』の作り方はコチラ »»

♥おすすめ Raisin, Coconutたっぷり定番の『Oatmeal Coconut Raisin Cookies』の作り方はコチラ »»

材料 (50mlアイスディッシャー使用、焼き上がり直径約11cm 約20枚分)

    ====基本の材料====
  • 無塩バター 220g
  • ブラウンシュガー(ライトタイプ) 230g

    (↑私は、日本では、三温糖210g+黒砂糖20g使用)

  • 卵(Lサイズ) 2個
  • Vanilla Extract 小さじ½杯(バニラオイル、エッセンス可)
  • *薄力粉 260g
  • *ベーキング・ソーダ 小さじ1杯
  • *塩 小さじ½杯
  • Oats(old-fashion rolled oats) 480ml (約160-200g)

    (↑見つからなければ quick/instant-cooking Oatsでも可)

  • ナッツ類(クルミ、ピーカン、アーモンドなどを。ただし無塩タイプ) 120ml (約60g)
  • チョコレート(ミルク、セミスイート、ビター、ホワイト お好きなタイプ) 120ml (約90g)
  • レーズン(or/and ドライ・クランベリー、チェリー、ブラックカラントなど) 120ml (約60g)
  • ドライココナッツ(フレーク、シュレッド、ロングタイプ お好きなタイプ) 60ml (約20g)

    (↑ココナッツが苦手な方は、代わりにレーズンを少し増やすと良いですよ!そして、お好みで、シナモン・パウダー小さじ½杯を薄力粉に加えるのも美味☆)


★Oatsや、トッピングの具材は、重さを量るよりも、計量カップで量るやや適当な感じで大丈夫です。
一応、重さも記載していますが、( )内のどのタイプを使うかで重さは変わります。

★ナッツ類は無塩タイプ。ドライフルーツは、オイルコーティングなしを使用してくださいね。

作り方

    ★下準備1 : バターと卵は、室温に戻しておく。
    ★下準備2 : ナッツは、オーブン180℃で約7分間(香りがでるまで)ローストすると風味が出ます。完全に冷めてから粗めにカットする。
    ★下準備3 : チョコレートを1~2cm大の好きな大きさにに砕いておく。(チョコチップ使用なら不要)

    ★★★オーブン予熱180度★★★

    *大きなボールとハンドミキサー、またはフードプロセッサー(生地を混ぜる用のブレード取り付け)を使用。

  1. *薄力粉に、*ベーキング・ソーダ、*塩(、シナモンP)を加え混ぜる。

    (↑または、一緒に振るいにかける。)

  2. ボール(またはFP)に、バターを入れて混ぜ、ある程度クリーム状になったら、砂糖を加え、滑らかなクリーム状になるまで混ぜる。

    (↑数分かかります。)
    (↑ハンドミキサーを使う場合や、作業時間を短くしたい場合、バターを湯煎で溶かしておき、砂糖を加えて混ぜてもOK。クリーム状の生地ではなくなりますが、焼き上がりに問題はありません。 ただし、絶対に電子レンジでは溶かさないでね。バターの風味が消えてしまいます。)

  3. ②に卵を1つずつ加えては混ぜ、卵が混ざったら、Vanilla Extractを加え、軽く混ぜ合わせる。

    (★どの混ぜる工程も、時々、縁や底に付いて混ぜムラになりそうな生地をスパチュらなどで全体の生地に戻してあげてね。)

  4. ①の混ぜ合わせた*印の粉類を全て加え混ぜ、だいたい混ぜ合わさったら(完全でなくて良い)、次にOatsを加え軽く混ぜ、残りの材料(ナッツ、チョコ、レーズン、ココナッツなど)を全て入れ、トッピング材料の混ざり方に偏りがなくなるまで混ぜ合わせる。

    (★Oatsを加えた後からは、かなり生地が大きくなり、重くもなるので、ハンドミキサーやFPで混ぜるよりも、スパチュラなどを使って手で混ぜるほうが混ぜやすいですよ。)

  5. 天板にクッキング・シートを敷き、クッキー生地を均等の大きさで並べていく。(生地が膨らむので、間隔を5cmはあけること。)

    ★均等の大きさにすることで焼き時間も同じにできます。
    ★アイスクリームディッシャーを使用すると簡単ですよ。
    ★私は50mlアイスクリームディッシャーを使用しますが、アメリガでは60mlを使用することが多いです。もちろんお好みで逆に小さくしてもOK! ただし、焼き時間だけは調節してね。

  6. 天板に並べたクッキー生地を、1.2~1.5cm厚さの平らな形になるように手で成形する。(手を軽く水で濡らして成形する。)

  7. 180℃のオーブンに入れ、14~16分間焼く。または生地の縁は綺麗な焼き色が付いているが、中央はやや薄めの焼き色が目安。

    (☆最後の5分辺りで天板を前後入れ替えると、焼きムラなく綺麗に焼けます)
    (☆ソフト仕上がりのクッキーなので、焼き上がった時点でのクッキー中央は軟らかくてOK! クリスピーな仕上がりにしたければ、焼き時間を長くする。)

  8. 焼き上がったクッキーは、オーブンから出し、天板の上で数分間冷まし、粗熱が取れたらワイヤーラックに移し、完全に冷ます。
    ♥焼き上がり直ぐよりも、翌日以降に食べるほうが、味が落ち着き美味しくなりますよ。

    (★残りの生地も同様に焼くか、⑥をラップで包み冷凍保存も可能。)


♥今回、私は50mlのアイスクリームディッシャーを使用し、10-11cm大に仕上げましたが、アメリカで見かける直径12cm大のクッキーは、たいてい生地を60mlで計量しています。これは、アメリカの計量カップは、1カップ=240mlで、クォーターカップ(¼=60ml)で生地を計量する代わりに、60mlのアイスクリームディッシャーを使うと生地も扱いやすいし便利なんですって。

♥今回のレシピのクッキーはとても大きなサイズのクッキーです。常温でタッパーなど防湿した状態で数日持ちますが、一度に全て焼かずに生地を冷凍したり、または上記の材料を半分で作ることも可能です。

♥ソフトタイプではなく、クランチタイプに仕上げるには、数分長く焼きます。


↓↓↓FPを使用していますが、ハンドミキサーで出来ます。

                          

大きくカットしたチョコは、“チョコ・チップ"に対し、“チョコ・チャンク”と呼びますょ。


こんな感じです♪

オートミールクッキーの画像★アメリカで見かける『Oatmeal Cookies』には、トッピングや焼き加減で、色々なバリエーションがあります。

今回のようにキッチンにある好きなトッピングを『全て』入れる『Everything Cookies』のように色々アレンジを楽しんでね。


オートミールクッキーの画像 ♥別ページで紹介している『Oatmeal Cookies』は、オートミール、ナッツ類、ドライフルーツ類がバター生地との比率が逆転するほど入っており、超~美味!! おススメ♥

『Oatmeal Coconut Raisin Cookies』は、オートミールクッキーの定番で美味しい! レーズン、ココナッツがたっぷりはいり、こっそりとシナモンも入れています♥


Oats/Oatmealのタイプについて♪

オールドファッション・ロールド・オーツの画像★オートミールとは★
オート(単:oat)/オーツ(複:oats)(燕麦:えんばく)を脱穀し、籾殻(もみがら)を取り除いた状態のオートグローツ(oat groats)を加工したもの。
つまり、お米でいう玄米の状態をオートグローツと言い、コレを加工したものをオートミール(oatmeal)と呼びます。

オールドファッション・ロールド・オーツの画像
★オートグローツの加工は、主に3パターン★
①スティール・カット・オーツ
②ロールド・オーツ
(old-fashioned, quick-cooking, instant-cookingno の3タイプあります。後述参照。)
③オートブラン

★↑①②③の違いは★
①スティール・カット・オーツ(steel-cut oats)は、オートグローツの粒をそのまま2~3等分に割るようにカット、または挽き割りにしたもの。非加熱加工です。
お粥(ポリッジ)やリゾットのようにして食べると、粒がそのままなので、プックリとしていて、食感がよく、味も風味も本当に美味しいです。 ただし、お菓子作りには向かないです。
スコットランドやアイルランドでも有名な食べ物になるので、スコティッシュ・オーツ/アイリッシュ・オーツとも呼ばれます。

②ロールド・オーツ(rolled oats)は、オートグローツの粒を必要最小限の時間で蒸気加熱した後(オーブン加熱もあり)、ローラーで押し潰してのばしています。
(日本にもある、大麦の押し麦と見た目がそっくりになります。)
加熱加工されているので、食べようと思えば、そのまま食べることもできなくはないですが、それほど美味しくはないですね。
このタイプは、オートグローツの粒をそのまま押し潰しているので、お菓子やパン作り、お粥(ポリッジ)やリゾットなど多目的に美味しくいただけます。(ただし、お粥などには、先に加熱加工されている加減で、少し粘りが出ますし、①に比べると食感も風味も落ちますが美味しいデス。)

③オートブラン(oat bran)は、オートグローツを精白した際に出る粉。つまり、玄米を白米にする過程で出る粉=米ぬか、小麦の場合ならフスマと呼ばれる物にあたります。とても栄養価地が高く、サプリなどにも使われます。


★★②ロールドオーツの3タイプについて★★
本来、↑①②③はどれも昔からの製法なので、わざわざ『オールドファッションタイプ』とか言う必要はないのですが、時間に追われる現代人に合わせて開発されたオートミールもロールドオーツには存在するのでもう少し解説を…。(特にアメリカ産)

一般的に「オートミール」と言って食卓で食べられる①と②は、どちらもお粥(ポリッジ)の調理法で例に挙げてみると、調理にはお米を炊くように時間がかかります。②は①に比べると先に加熱加工がされているので調理時間は多少短いですが、それでも美味しく頂くには15分は要します。これら①②を昔ながらの調理法を用いるので『オールドファッションタイプ(old-fashioned type)』のオートミールと呼ぶことがあります。

そして、現代の時間に追われる人たちのために、②ロールド・オーツ(rolled oats)を、もっと簡単に調理できるように加工したものに、『クイックタイプ(quick-cooking rolled oats)』や、『インスタントタイプ(instant-cooking)』というものが開発されたのです。


★★『オールドファッションタイプ(old-fashioned type)』との違いは★★
☆『クイックタイプ(quick-cooking rolled oats)』は、②old-fashioned typeのロールドオーツと加工方法は基本的に同じですが、元になるオーツグローツの粒の状態のままの加工ではなく、粒を数枚に薄くスライスしてから→加熱→ローラーで押し伸ばす加工をしているため、見た目は②と似ていますが、薄くなっているぶん、調理の時間が5分ほどで出来てしまいますし、電子レンジを使えば約2~3分程での調理も可能です。 ただ、厚みが薄くなっている分、食感もなくなり、風味も落ちます。

☆『インスタントタイプ(instant-cooking)』は、基本のロールドオーツを、各メーカーが工場で一度お粥にまで調理加工し、モノによっては味も付いている物もあります。それを乾燥させて細かくしています。
見た目も細かいクズのようになっています。
お湯を注いで1分も待てば食べることが可能です。インスタントタイプと呼ぶ所以です。

*個人的な感想ですが、ハッキリ言ってインスタントタイプは、見た目、食感、風味…全てにおいて美味しくないです。
ですが、日本のスーパーで見かけるオートミールは、殆どが『インスタントタイプ』のモノばかりです…。
きっと日本でオートミールが定着しない理由は、美味しいオートミールを流通の柱にしないココに原因があると思います…初めて口にするオートミールが美味しくなければ、誰も二度と食べたいとは思いません…本来の味を知った上で、手軽さに合わせて、どのタイプを選択するかは自由なのに…残念です…。


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★★どこでオールドファッションタイプが購入できる?★★

輸入食料品店や、製菓・製パン専門店、インターネットでは比較的簡単に見つけることが出来ます。オーガニックのものですら手に入ります。 
アメリカ産であれば、どのメーカーも、普通に『ロールドオーツ』とだけ表記がされてれば、基本はオールドファッションタイプと信じていいと思います。
(ちなみにメーカーによっては、quick-cooking=instant-cookingもあります。)
他の国は『オールドファッションタイプ』と表記を見かけませんが、イギリス産であれば『ジャンボオーツ』と表記されたものが粒も大きく良いと思います。
日本のメーカーだと、日食(日本食品製造合資会社)『プレミアム ピュア オートミール』もあり、大手スーパーならシリアルコーナーで簡単に見つけることができますが、こちらは残念ですが、極力オーガニック主義の私は、未だオーガニックを見つけることが出来ていませんので購入したことがありません…。

 

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