ボルシチ ~Ukranian style~ ―ウクライナ&ロシア料理―

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ロシアンママのボルシチの画像ボルシチと言えばロシア料理と思われている方も多いと思うのですが、実はウクライナが発祥の郷土料理なんです。私の大親友のロシアン・ママの家系はウクライナ出身なので、彼女の家の代々のボルシチの作り方は、ウクライナ・バージョンのボルシチなんだそうです。
←左の写真はロシアン・ママがSFに来た時に作ってくれたもので、撮影もご本人より^^ しっかり脂が浮いているのが見えるでしょうか??コレが元祖ウクライナならではのポークを使うボルシチですって。(サワークリームを添え忘れてますね…)

材料

    <材料>
  • 牛肉 250g
  • 豚肉 250g
  • 水 2ℓ
  • キャベツ 1/6個 (ザク切り)
    (*少し塩を振っておくのがママ流だそうです。振らなくても可。)
  • キャベツのピクルス 大さじで2~3杯すくうくらい
    (*あればでOK)
  • ポテト 中4~5個 (2cm角でのさいころ切り)
  • ビーツ 大1個(直径約10㎝)(皮をむき、せん切り)
  • 人参 中2~3本 (皮をむき、せん切り)
  • トマト 中2個 (粗みじん切り)
  • 玉ねぎ 大2個
  • ガーリック 2~3片 (みじん切り)
  • (お好みで ピーマン 1~2個) (粗みじん切り)
  • オリーブオイル(サラダ油でも可)またはラード 大さじ2
    (*本来は、“サロ”と呼ばれる豚の脂肪の塩漬けを使用)
  • 月桂樹の葉 1枚
  • 香草:ディル・シラントロ・パセリ 各適宜 (みじん切り)
  • 塩 適宜
  • 黒胡椒 適宜
  • (お好みで 赤唐辛子 少々)
    <いただく時に> 
  • サワークリーム 適量

ロシアンママの手書きボルシチレシピの画像
←大親友のロシア人のママが手書きでこのウクライナバージョンのボルシチレシピをくださいました。

★レシピの中には「ウクライナでは豚肉を使うことが多く、また、野菜を炒める時に使う豚の脂肪が本格的なウクライナ・ボルシチのスペシャルフレーバーを出しているんだよ。でもこれがカロリーを上げてしまう原因だけどね。」って書いてあります。
★レシピには豆(レッドキドニー)の記載もありますが、これはお好みでよいそうです。



作り方

  1. スープストックを作る: 鍋に水とお肉を入れ、強火にかけ、沸騰しアクが出始めたら丁寧に取り除きながら弱火にし、最低でも1時間にてスープをとる。

    (*もしも、骨付きのお肉を使用したら、スープをとった後にお肉を骨から外し、骨は捨て、お肉は一口大に切ってお鍋に戻す。)


  2. フライパンに、油を入れ、玉ねぎ、人参、ピーマンを先に炒め、続いてビーツ、トマト、パセリを加えてさらに炒める。(焦げないように火加減を気をつけながら炒めてね。)

    (*本来は、“サロ”と呼ばれる豚の脂肪の塩漬けを使用するそうです。手に入らなくてもラードを使うと本格的なウクライナのボルシチの味が出るそうです。)


  3. ①のスープストックに月桂樹の葉を入れて沸騰させ、ポテトを入れる。再度沸騰したらキャベツとピクルスキャベツをいれる。

  4. ③が再度沸騰し始めたら、②を移し入れる。

  5. ④にディルとシラントロ、ニンニクを入れる。

  6. 塩と黒胡椒、お好みで赤唐辛子で味を調えて蓋をして2分程待ち、火を止める。(味が落ち着くと塩味が薄くなりますので少し塩味を強く感じるくらいでOK)

  7. タオルで包み、半日(最低2時間)ゆっくりと冷ます。

  8. いただく時に必要分だけ温めなおし、サワークリームを添えていただく。

★ボルシチは、お野菜の触感がなくなってしまうと失格ですって。長く煮込みすぎてしまわないようにしてくださいね。


★タオルなど大きな布でおおい、ゆっくり味をしみこませる大切さについて★
親友いわく、子供の頃、この段階で味見しようと蓋を開けようとし、ママにこっぴどく叱られたそうな…。ロシア料理のスープやシチューではこの作業が大きく味を左右させるそうです。なので、絶対に蓋は開けないでね!
それと、自然に冷めるまではお鍋をできるだけ動かさないようにしてください!動かすことによりポテトが溶けてしまうそうです。

★温めなおしについて!★ 
ロシアではスープなどの温めなおしは、食べる分だけをお鍋にとり 、沸騰直前で火を止めるように温めなおすそうです。 理由は、ボルシチは特にですが、お野菜の触感がなくなってしまうと失格で、ましてやポテトが煮とけてしまうとダメだしが出ます。 温めなおす作業は、お野菜の煮くずれの原因になるので1)食べるときに 2)食べる分だけ 3)沸騰はさせてはいけない が原則だそうです。

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